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数式の直接入力

数式エディターで文字と記号を入力すると、文字と記号が数式の候補に変換されます。エンターキーを押すと、候補の数式をカーソルの位置の空欄に入れる、または因数としてカーソルの位置に追加する、または選択範囲を置き換ることができます。これは数式の直接入力と呼び、IME の漢字変換のように機能します。

直接入力は原則として、非自明な文法をユーザーに覚えさせることはしません。なので、自明な文法で表現できない一部の数式(例えば積分)には非対応となり、そのような数式はメニューまたはショートカットキーで入力しなければなりません。

直接入力はできるだけ柔軟な仕組みで動作します。片方の括弧に対応する括弧がなくてもエラーにはなりません。システムは対応する括弧を自動的に補完できます。

なお、スペースキーで入力パネルを明示的に呼び出すことができます。| (縦線) など、数式の編集機能に関わる記号を入力しようとするとき、編集機能が優先的に作動し、その記号が入力できない可能性があります。そのような状況では、スペースキーで入力パネルを呼び出すと、問題が解消されます。

入力モード

入力の解釈を変えられる3種類のモード切替スイッチが用意されており、入力途中にモードを随時切り替えられます。

切り替えモード1(既定値)モード2
Ctrl+1
F1
優先順位:割り算 > 足し算優先順位:割り算 < 足し算
Ctrl+2
F2
指数が数字のとき、^ (キャレット) は省略可*
[上付きモード]
添字が数字のとき、_ (アンダーバー) は省略可*
[下付きモード]
Ctrl+3
F3
行列・ベクトルの変数に # (シャープ) が必要# は不要
[行列モード]

* 函数の指数と添字はモードに関わらず省略不可

空欄を作る

長い数式を一気に入力する必要はありません。入力に ? (はてな) を混ぜると、空欄が作れます。複雑な部分を一旦空欄にして、後で埋めることで、1回の入力の負担が軽減されます。なお、空欄は2個以上作っても構いません。

選択範囲を呼び出す

既に入力した数式を函数などで囲むことができます。囲まれるようにしたい数式を選択範囲にして、入力に @ (アットマーク) を混ぜると、@ のところが選択範囲のコピーに変換されます。なお、@ は2個以上使っても構いません。

直接入力の例

数式入力方法 説明
22 
2.02.0 数値として認識されるためには
小数点は省略不可
2.0e42.0e4 2.0*10^4  
2.0[kJ]2.0kJ  
2.0[microg] 2.0microg  
2.0[m,sの-1じょう]2.0m/s 2.0m*s-1 2.0m*s^-1  
938.3[MeV_mass] 938.3MeV_mass 
18.0[angstrom] 18.0angstrom  
5.0[kohm] 5.0kohm  
100.0[percent] 100.0%  
360.0[deg]360.0deg  
1.23[AS]1''.23  
3.723e4[AS]10deg20'30''  
3.723e4[sRA] 10hRA20mRA30sRA 天球座標系で使う角度(時間ではありません)
xx 
αalpha 
ΓGamma 
Re"Re" レイノルズ数(実部 ℜ ではありません)
無限大 inf  
単位行列 #1 3次元 単位行列
ゼロ行列#03次元 零ベクトル
(単位行列[下付き(2,2)])#1_2,2 2次元 単位行列
(ゼロ行列[下付き(1,2)])#0_1,2 1行2列の零行列
#p#pベクトル/行列 p (行列モードでは # が不要)
#Transform"matrixTransform"  
hバーhbar  
xプライムx'  
xドットx.  
xドットプライム"xdotprime"  
ẟxdeltax  
ΔxDeltax  
ΔΔx"DeltaDeltax"  
(x[下付き1])x_1 下付きモードでは x1 も OK
(x[下付き(2,3)]) x_2,3 下付きモードでは x23 も OK
(x[下付き(m,n)])x_m,n  
(g[下付きmoon])g_"moon"  
(hかけるν)hnu h*nu  
(λ分のh) h/lambda 
((4かけるπかける(ε[下付き0]))分の1) 1/4piepsilon_0 1/4*pi*epsilon_0 掛け算と割り算の優先順位は
プログラミング・Excel とは異なります
(tの2じょう)t^2 上付きモードでは t2 も OK
(2のマイナスnじょう)2^-n  
ルート(2かけるgかけるh) sqrt2gh sqrt(2*g*h) 
(3次ルート(Tの2じょう)) cbrtT^2 cbrt(T^2) 
(n次ルートx)root^nx root^n(x) 
エクスポネンシャルログxexplogx exp(log(x)) 
ログ[下付き2]10 log_2(10) ここでは _ はモードに関わらず省略不可
サイン[上付き2]θsin^2theta sin^2(theta)ここでは ^ はモードに関わらず省略不可、
指数 -1 は使用禁止
(2かけるサインθかけるコサインθ) 2sinthetacostheta 2*sin(theta)*cos(theta) 
(Aかけるサイン(ωかけるt)) Asinomegat A*sin(omega*t)  
コサイン((ωかけるt)たすϕ) cos(omegat+phi) cos(omega*t+phi)  
(Vたすマイナス(V[下付き0])) V-V_0  
(((2分の1)かけるmかける(vの2じょう))たす(mかけるgかけるh)) (1/2)mv^2+mgh (1/2)*m*v^2+m*g*h  
(yのxに対する微分) dy/dx  
(ログxのxに対する微分) d/dxlogx d/dx(log(x))  
(uのxに対する偏微分) pu/px  
(((Lのxドットに対する偏微分)のtに対する微分)たすマイナス(Lのxに対する偏微分)) d/dt(pL/px.)-pL/px  
勾配f  gradf nabla(f)  
ラプラシアンf  laplacianf nabla^2(f)  
発散#v div#v nabla**(#v)  
回転#v curl#v nabla***(#v)  
(#uドットナブラ#v) #u**nabla#v (#u)**nabla(#v)  
(代入,((aイコール5),(xイコール7)),(2かけるaかけるx)) 2ax|a=5,x=7  
(Eイコール(mかける(cの2じょう))) E=mc^2 E=m*c^2  
(γイコール(ルート(1たすマイナス((cの2じょう)分の(vの2じょう)))分の1)) gamma=1/sqrt(1-v^2/c^2)  
絶対値z |z|  
共役z z^_  
実部z Realz Real(z)  
虚部z Imagz Imag(z)  
偏角z Argz Arg(z)  
ノルム#v||#v||  
(#uドット#v) #u**#v 
(#uクロス#v) #u***#v 
共役転置#A#A^* 共役転置
(#Aのマイナス1じょう)#A^-1 逆行列
トレース#Atr#A tr(#A) 
行列式#Adet#A det(#A)